2014年9月26日金曜日

ナナカマド 西でも東でも秋の風物詩

ロンドンの秋の風物詩はナナカマド。去年は夏の暑さを反映して、オレンジ色の実がたわわについていたが、今年は今一つでさみしい。夏の初めに雨の日が多かったせいか日照時間が足りなかったようだ。英語でローワン(Rowan Tree)、ロシア語ではライビーナ。ナナカマドの実が多い年は厳しい冬になるという言い伝えがある。日本では七竈が本家だから外国の木のことを西洋ナナカマドと呼ぶ。イギリスではローワンが本家だから、日本の七竈のことをJapanese Rowan Treeと呼ぶ。どちらが本家やら。

七竃(ナナカマド)という名の由来についてはこの木が固いところから、竃に7度くべても燃え残るなどの説があり、日本では防火のおまじないにもなる。一方北欧では水難のおまじないにも使われる。なにやら謎めいている。ナナカマドの実が残って雪をかぶった写真もいい。冬を迎える鳥たちには大切なえさになる。花言葉が「用心、賢明」なのはそういうことと関わりがありそうだ。




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