2015年5月6日水曜日

金融街シティで英国新潟県人会が開かれた

先週の木曜日に英国新潟県人会の集まりがあった。地下鉄バンク駅のすぐ近くにあるロイヤル・エクスチェンジ(旧王立取引所)が会場で、28名の新潟県人が参加した。登録している在英のメンバーは86人だそうである。英国には各県の集まりがあり、年に一度、各県対抗のゴルフコンペなども開かれるが、今や新潟勢は一大勢力だ。今回の会場は素晴らしかった。16世紀の後半にトマス・グレシャムによって設立されたロイヤル・エクスチェンジの建物はロンドンの大火で焼失するなどしたが、その度に再建されている。現在の建物は1840年代に造られている。19世紀の大英帝国の威風を伝える代表的な建物の一つだが、その内部のスペースはおしゃれなカフェと高級ショッピング・モールとして活用されている。

参加した県人会のメンバーが大テーブルといくつかの小テーブルに別れて席に着いた。わたしが会場に着いた時には満席に近かったので、空いていた6人がけの小テーブルに入れていただいた。順番に自己紹介をした。わたしと同じく栃尾生まれの飯塚会長、蔵王橋に近い江陽ご出身のご婦人がお二人の内お一人は同じ長岡高校の同窓生の藤村さん、初対面の笹川さんも中学は長岡とのことだった。話をしてみるとなんと同じ附属長岡中学の大先輩だった。たまたま座った6人のテーブルの内の5人が長岡関係者だったことになる。長岡の大花火大会やら、その昔に長岡現代美術館があった話などで盛り上がった。

母校である県立長岡高校の校歌に「鋸山はけざやかに東の空に聳えずや」と歌われる鋸山はJR長岡駅から東の方向にある。峠を越えて行くと栃尾の盆地が広がっている。栃尾は昔は独立した市だったが、今は合併して長岡市の一部となった。長岡から峠を越えて栃尾に入ったばかりのところに飯塚会長の故郷がある。わたしはもっと平野部の刈谷田川のほとりで生まれ、見附市で育った。一緒にランチをしていただいた時に、飯塚会長は鋸山に近い栃尾の峠から、わたしは刈谷田川を望む観音山からいつも遠くを眺めていたことが共通していることに気がついた。長岡の丘陵と越後平野が広がっている風景だ。もっと広い世界があるはずだと夢見ていた二人が、今は故郷を遠く離れたロンドンで生きている。世界は広いが世間は狭い。

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