2016年6月10日金曜日

サルビアとセージにはいろいろな種類がある

初夏になって道端でよく見かけるようになった2つの花がある。一つは濃紺で、一つは鮮やかな赤色だ。大きさも見た目も違うので違う種類だと思っていた。図鑑で名前を調べていたら共通点があるようだ。一つはサルビア・ガラニチカ。パラグアイ原産でシソ科アキギリ属の花。メドウ・セージとも呼ばれるがこれは誤りだという説明がついている。もう一つはサルビア・ミクロフィラ。メキシコ原産でシソ科アキギリ属の小さな花。可憐な花でチェリー・セージという英名がある。

印象がまったく異なる2つの花になぜどちらも「サルビア」、「セージ」、シソ科アキギリ属」という3つの言葉が共通して出てくるのか不思議なので調べてみると面白いことに気がついた。シソ科アキギリ属の学名がサルビアだ。この花には様々な種類があって世界中に分布している。総称として「セージ」と「サルビア」が用いられている。細分類された多くの花が「サルビア・xxx」と「yyy・セージ」の二つの名前で呼ばれている。

70年代に相沢靖子作詞、早川よしお作曲でヒットした「サルビアの花」に歌われたのはサルビア・スプレンディスともスカーレット・セージとも呼ばれる赤い花だ。「あなたの部屋の中に投げ入れたくて そして君のベッドにサルビアの赤い花。。。。」 同じ頃にサイモンとガーファンクルの「スカボロ・フェア」という名曲がある。「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム」というフレーズが繰り返し出てくる。スカボロの市場に4種類のハーブを買いに行ったのだろう。

2つの花の写真を眺めているとどちらも唇状の形に見えてくる。可憐なサルビア・ミクロフィラは園芸種として赤も白も紅白もありあちこちで見かける。「ホット・リップス」という呼び方もあるらしい。なるほどだ。濃紺の花も赤い花もどこか哀しくて妖しい感じがする。悲しい恋の歌に似合っている。
サルビア・ガラニチカ


サルビア・ミクロフィラ


サルビア・スプレンディス

 


 

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