2015年10月12日月曜日

ダンテ・ガブリエル・ロセッティの絵 テート・ブリテン

9月にチェルシーにあるカーライル博物館を訪れた。その昔ロンドン留学中の夏目漱石が訪れた場所だ。その時に、その近所に英国のラファエル前派の画家ダンテ・ガブリエル・ロセッティが住んでいたことを知った。それから数日後に今度はクラパムにある夏目漱石が下宿していた家を訪ねたついでにこの界隈をテムズ川まで歩いてみた。チェルシー橋までは20分。ロセッティの住んでいた家はアルバート橋のたもとでさらに10分ほど歩いた。

ロンドンを去る直前にテート・ブリテンに行って見ると名前を確認しないまま印象に残っていた幾枚かの絵がこの画家の作品であることを知った。わたしにとってのラファエル前派というのはウォーターハウスであり、バーン・ジョーンズだったのでこれまであまり注意を払っていなかったけれど、テート・ブリテンの絵としての印象の強かった作品群です。









ウィリアム・ブレイクの絵 テート・ブリテン

ロンドンを離れる前に気になっていて実行したことがいくつかある。テート・ブリテンに行ってウィリアム・ブレイクを観ることもその一つだった。このギャラリーでラファエル前派の部屋を観るのも大好きだが、薄暗い照明のブレイクの小部屋を訪ねることは同じ館内とは言え、ほとんど別の試みだ。ブレイクの絵は1987年に初めてロンドンを訪れた時に初めて観た。そういう自分自身のロンドン体験が懐かしいのだろうと思っていた。半世紀も過ぎると記憶が曖昧になってくる。英国の詩人であり、画家でもあるブレイクの名前を知ったのは学生時代に読んだ大江健三郎の小説やエッセイからだったことをしばらくぶりに思いだした。「新しい人よ、めざめよ」だけでなく、「個人的な体験」にも関わりがあるようだ。のめり込んだ時期があるので、あまり読み返したくない世界でもある。










Ai Weiwei Exhibition at Royal Academy of Arts

ロンドンを離れる前に気になっていたことでいくつか実行したことの一つ。このExhibitionは本当に見応えがある。常設展ならともかく、このような特別展で写真撮影が許されているのは珍しい。この特別展をロンドンで開催するに当たっては政治的な理由で多くの困難があったことがメディアで報道されていたが、展示作品も大作ばかりなので輸送するのも大変だったはずだ。Ai Weiwei氏としてはメッセージ性の強い作品の多くをできるだけ多くの人に観てほしい気持ちがあって当然だと思う。撮影した写真をこのブログでシェアさせていただきたいと思う。