2003年3月に「イラクが大量破壊兵器を廃棄せず保有し続けている」という理由で始まったイラク戦争に、英国は米国を支持する形で参戦した。12年経って当時の英国首相だったトニー・ブレア氏がCNNのインタビューに答えて「謝罪」したことが、今年の10月に大きく報じられた。開戦の理由だったはずの「大量破壊兵器」が見つからなかったので、はたして英国の参戦が適切な手続きのもとに行われたのかについて問題提起がなされ、巨額の費用を投じて調査がなされた。その報告の公開が待たれている。その時期はさらに延長され年明けになるようだ。
上記のニュースにを報じたハフィントンポスト日本版による朝日新聞デジタルの翻訳記事では「イラク戦争を謝罪」という見出しで、謝罪している部分だけが取り上げられていたが、オリジナルのインタビューでは依然として「サダム・フセインを打倒したこと」については謝罪していない。ISが勢力を持つようになった現在の状況についても、サダム・フセイン打倒が「アラブの春」につながったプラス面について言及し、「ISの本拠地はシリアであって、イラクではない」と指摘している点で全面的な謝罪という訳でもない。これらの点を省略している邦訳記事は注意して読む必要がありそうだ。
上記のニュースにを報じたハフィントンポスト日本版による朝日新聞デジタルの翻訳記事では「イラク戦争を謝罪」という見出しで、謝罪している部分だけが取り上げられていたが、オリジナルのインタビューでは依然として「サダム・フセインを打倒したこと」については謝罪していない。ISが勢力を持つようになった現在の状況についても、サダム・フセイン打倒が「アラブの春」につながったプラス面について言及し、「ISの本拠地はシリアであって、イラクではない」と指摘している点で全面的な謝罪という訳でもない。これらの点を省略している邦訳記事は注意して読む必要がありそうだ。