2015年11月25日水曜日

海の灯台 砂漠の灯台

1991年の1月に日本を離れてから25年間の海外生活の後で、この秋に日本に戻った。一足先に戻っていたつれあいと藤沢の仮住まいで合流した。海岸沿いではないが少し歩けば海に出ることができる。川が流れているのでユリカモメの群れもいる。カワウやカルガモなどの水鳥を懐かしく思うのはこの秋まで住んでいたロンドンのチズイック周辺を思い出すからだと思う。2匹の犬の散歩で朝晩歩いた場所だから懐かしい。

江の島の灯台の写真を眺めていると1999年から始めて12年ほど続いた途上国勤務を思い出す。今のようにITのおかげで世界中どこにいても友人たちと連絡がつくという時代ではない。ウィーンからロンドンへと海外生活を始めた頃の都会暮らしではそうでもなかったが、中央アジア―バルカン半島ー中央アジアと現地勤務を続けると、ほぼ完ぺきな離れ小島状態になった。Eメールもまだ日本語ソフトが使えなかった時代のことだ。

仕事は面白かったし、不便な生活というのは読書時間が増えるのでそう悪いものでもない。それでも時折り映画「喜びも悲しみも幾年月」の主題歌を歌っていた。灯台守の歌だ。中央アジアは山と砂漠とオアシスの連なりでできている。ブハラやヒバなど城壁に囲まれた都市の中央には高い塔 (ミナレット)がある。これらは様々の目的で作られたらしいが、砂漠を旅した隊商にとっては灯台としての役割も果たしのだろう。











0 件のコメント:

コメントを投稿