2014年11月12日水曜日

ロンドン塔の赤いポピーの花 第一次世界大戦開戦から100年

1914年に第一次世界大戦が始まった。4年に及んだ世界大戦は1918年に終結した。連合国側とドイツの休戦協定が発効したのが1918年の11月11日11時だ。今年は開戦から100年を記念してロンドン塔の空堀の芝生はセラミックの赤いポピーの花で一杯になっている。88万人を越えた英国の戦没者の数だけある。このセラミック花は希望者に1本25ポンドで売られて、その売上げが戦没者・傷痍軍人関係のチャリティに贈られることになっている。

7月から始まったこのセラミック花の「移植」は終戦記念日を過ぎたら撤去されるのが当初のプランだったが、予定変更でしばらく飾られるそうだ。これについて新聞紙上では議論が飛び交っていた。「記念のものは記念日に飾るべきで、常設してほしくない」「11月11日の停戦協定が結ばれたのは1918年のことだから残置するというなら2018年まで飾っておくべきだ」、「購入を希望し、すでに代金を振り込んだ。ロンドン塔での展示期間を勝手に延長するのはおかしい」などなど様々な意見が飛び交った。

例年この時期には赤いポピーの花の飾りで募金を集める人が駅や人通りの多い街頭に立つ。今年はひときわ目立った。事務所でもデパートでもこの日の11時には一分間の黙とうをささげるのが習わしだ。11月9日の追悼悼式典には女王陛下が出席された。この式典に先立っていくつかのテロ警告があったにも関わらず出席された女王陛下に人々の共感が集まった。ロイヤル・ファミリーに続いてキャメロン首相から始まり、各党の党首たちによる献花が続いた。






0 件のコメント:

コメントを投稿