2014年12月5日金曜日

チームのマネージメント 「さしすせそ」と「たちつてと」の2つの法則

ときどきFBから目からうろこの情報が流れてくることがある。今週、たまたま目にした2つの法則は面白い。「さしすせその法則」(相手を持ち上げる一言)というのが紹介されていた。わたし流にアレンジすると次のようになる。

  • さ さすがだね!
  • し 知らなかったなあ!(少しは知っていても、そこまでは知らなかったがポイント)
  • す すごいね!やったね!
  • せ 先輩よろしく!(年齢に関係なく、個別の案件についてがポイント)
  • そ そうなんだよね!

「たちつてとの法則」(否定か無関心を示す一言)は次のようになる。

  • た たいしたことないね。
  • ち 違うね。(そうじゃないよ)。
  • つ つまらんね。
  • て 適当でいいよ(どうだっていいよ)。
  • と とんでもないよ(的外れだよ)。

ちょうど並行して別のwallで同じテーマ(職場の人間関係)が議論されていたので、この法則を紹介すると反応はまちまちだった。「ばっかみたい」という人もいれば、「面白い」という人もいる。

今の職場のロンドンの本部に現場から戻って人間関係で苦労した経験を振り返ってみると、思い当たることが多い。「してはいけない たちつてとの法則」はこれはグローバルな決まり事だ。これをやったらすぐにケンカになるか、チームメートに嫌われてしまうのは避けられない。いろいろな国籍の人たちの混成チームでは黙っている人は少ないから、「たちつてと」から生ずる小さな感情の行き違いも早い時期に直しておかないとトラブルに発展する。これは日本で経験した職場の場合より、すごくはっきりしていた。

微妙なのは「した方が良い さしすせその法則」の方だ。海外暮らしも長くなったがいまだに「男は黙ってサッポロビールを飲む」ことを男の美学と考えている。それで愛想よくすることが、職場の上役や仲間たちに「よいしょ」するようで照れくさいと思うことがある。それでだいぶ損をした。相手が黙っていると不安に思う人が多いコミュニティでは、少しオーバー気味なくらいに、ポジティブな「合いの手」を入れる必要がある。こういう「合いの手」に深い意味を持たせないのがポイントだ。いちいち考えていてはいけない。相手によって対応を変えるのはもっといけない。まんべんなく公平に愛想良くするのが大切だ。これは些細なことのように聞こえるが、実は大きな効果を発揮する。相手を不安にさせないで、本題に入るためのとても重要な基本テクニックだからだ。

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