2016年4月29日金曜日

鶴岡八幡宮の桐の花

桐箪笥で目にし、触れてもいるはずだが、桐の花を見たことがなかった。先日連なって咲く紫の花を見かけた。それが桐の花と知って思い出したことがある。タシケント勤務時代に当時のN大使の公邸で夕食会に招かれた。その後著名人となられた女性大使で細やかな心使いの方だ。その日も招かれた現地の皆さんに様々な日本の話をされていた。テーブルの上に並んだ器の桐の紋に話が及んだ。「桐って何て訳したかしら?」と訊ねられたが、居合わせた邦人の誰も答えられない。辞書を引くとpaulownia と出てきた

日本には法律上の国章はない。菊の御紋や桜のデザインが「日本の花」としてよく使われる。パスポートの表紙が菊の御紋なので正式な日本国の紋章だと思っていたら菊は皇室の紋章だそうだ。皇室が日本統合の象徴と定められているので菊の御紋は様々なところに登場する。日本政府の紋章としては桐も使われるのが習わしで政府公館の備品の紋章にもなっている。桐は中国の言い伝えで鳳凰の止る木として大切にされてきたそうだ。




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