不思議な魅力に満ちた写真集である。今年の始めに倉茂義隆さんにお会いする機会があり、その場で欲しくなったのでサイン入り本を持っている。わたしの郷里でもある栃尾の風景が出てくる。地元のおじいちゃんやおばあちゃんのほのぼのした肖像写真が出てくる。しみじみした気持ちになりかける。突然写真の中に不思議な塑像が登場する。遊び心いっぱいの写真が登場する。懐かしさと、寂しさと、可笑しみが時間のフィルターによるものなのか奇妙なバランスを保ち、ひとつの世界となって存在している。
倉茂さんに引き合わせてくれたのは写真家の柴田秀一郎さんだ。去年の12月にある水彩画展のお祝い会で、柴田さんにお会いした。その時に郷里である栃尾巣守神社の裸押し合い祭りの話をした。年が明けて数人で観に行くことになった。同郷の映画監督である五藤利弘さんも一緒だった。祭り見学の次の日は雨になった。柴田さんが「栃尾に素晴らしい写真家の方がいる。近くのはずだ」と教えてくれたので、3人で倉茂さんのスタジオを訪問することになった。そのスタジオにあった不思議な塑像が印象的だった。写真集「43年の夢 ふるさと栃尾の日々」のカバーにも使用されている。
倉茂さんの机の上に置いてあったのがボルヘスの本だった。このアルゼンチンの作家は「夢の本」という題名の本を書いている。五藤監督は「ゆめのかよいじ」という刈谷田川の石積み風景が登場する映画を撮っている。柴田さんは鄙びた地方のバス停を撮り続けている人である。わたしのブログのタイトルは「刈谷田川の夢」である。倉茂さんから勧められた三木成夫という解剖学の先生の書いた「胎児の世界 人類の生命記憶」という本も面白い。さまざまな出会いが「夢」というテーマでつながっている。
倉茂さんに引き合わせてくれたのは写真家の柴田秀一郎さんだ。去年の12月にある水彩画展のお祝い会で、柴田さんにお会いした。その時に郷里である栃尾巣守神社の裸押し合い祭りの話をした。年が明けて数人で観に行くことになった。同郷の映画監督である五藤利弘さんも一緒だった。祭り見学の次の日は雨になった。柴田さんが「栃尾に素晴らしい写真家の方がいる。近くのはずだ」と教えてくれたので、3人で倉茂さんのスタジオを訪問することになった。そのスタジオにあった不思議な塑像が印象的だった。写真集「43年の夢 ふるさと栃尾の日々」のカバーにも使用されている。
倉茂さんの机の上に置いてあったのがボルヘスの本だった。このアルゼンチンの作家は「夢の本」という題名の本を書いている。五藤監督は「ゆめのかよいじ」という刈谷田川の石積み風景が登場する映画を撮っている。柴田さんは鄙びた地方のバス停を撮り続けている人である。わたしのブログのタイトルは「刈谷田川の夢」である。倉茂さんから勧められた三木成夫という解剖学の先生の書いた「胎児の世界 人類の生命記憶」という本も面白い。さまざまな出会いが「夢」というテーマでつながっている。
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